Episode VII

というわけで、いまさらながら見てきました。しかも人生初の3Dで。


予告編につづいて感想を書くので、ネタバレが嫌な方は鑑賞後にぜひ。








(ネタバレ防止のために、マルコム・タッカー先生が説明するスター・ウォーズも入れておきましょう。これ、字幕付けてみたい。)



ではここからは私の感想を箇条書きで。

    • J.J.エイブラムス恐るべし、というのが全体的な感想。M:i:III(の脚本・監督とそれ以降のシリーズの製作)とか、スター・トレック新シリーズ(見てないけど。ていうかスター・トレック自体触れたことないけれど)とか、どれやっても一定以上の水準てのは恐ろしいことだ。このスター・ウォーズも、よく見るまでもなく「これ続編じゃなくてリメイク?」というストーリーではあるけれど、ファンが見たいものは入ってるし、雪の中のライトセーバーの殺陣とかきれいだし、でもう十分だろう、と思うのです。
    • 上記と矛盾するけれど、やっぱりあまりにも前章までの設定を利用したリメイクぽさが強すぎる気もする。意志も身体能力も強い女性が主人公で、黒人俳優が頼れなくて正義感の強いハン・ソロ的で、と21世紀ぽくしてあるものの、皇帝だかなんだか分からないのがいたり、スターキラーてデススターの弱点ほぼそのまま引き継いでるけど、帝国系のエンジニアて無能なの?と思わされたり。
    • 上に張ったのとは別の予告編での「戻ってきたぞ」のチューバッカとハン・ソロはものすごく期待を膨らまさせてくれたし、実際に本編でのシーンもじーんと来た。そしてそれ故にハン・ソロ、死すのシーンが余計に泣けた。チューバッカのファンとしては、あの咆哮が耳から離れないのです。鑑賞後の帰り道、というかその後数日、ずっとチューバッカがかわいそうでなりませんでした。
    • 上の予告編にもあるレイの登場シーンがナウシカに思えてならなかった。腐海王蟲でこそないけれど、人の踏み込まないところで武器や動力に利用できそうな残骸を集める年若い女性、てのがね。
    • レンのマスクて必要なの?ただのワナビー・ベーダーちゃんじゃないの?
    • フィンが黒人俳優というせいもあるけれど、その出自(不明なところもあるけれど)とか脱走とか、アフリカ諸国の紛争なんかで見られるという少年兵をにおわせる。
    • レンとかフィンの弱さ・迷いとレイの強さ(強い女性・たくましい女性)てのがやはり21世紀、あるいは2010年代のスター・ウォーズなんだな、と思わされる。Ep.VIのイォークもベトナムとかアフガンとかをにおわせるし。
    • 予告編見てても字幕気になったし、本編も吹き替えと字幕で見て、原版と比較したい。


とまあ、結論から言うと楽しめました。繰り返すけれど、「これリメイクでしょ」と、「おいスターキラーのその弱点、聞いたことあるぞ」と突っ込ませつつもしっかりツボは押さえて、設定は現代にアップグレードされてて、しかもつぎにうまく繋げる、ということをやっているわけですから。

これ、たとえばエイリアンとプレデターという最高の材料がありながらAVP2のような敬意もなく非人道的な駄作になってしまうこともあるのだから、そういう意味では本当にきちんと与えられた仕事をしていると思う(AVP1作目はその辺、すごく分かっている人が作っていたのだと思う)。

というわけで、Episode VIIIも楽しみにしています、JJさん。

余談ですが、JJさん製作のミッション:インポッシブル最新作はブライアン・デ・パルマの第一作以来の傑作だと思います。と思ったら監督・脚本はユージュアル・サスペクツの人なのな。なんか納得だわ。

あの、最初にイーサンが陥れられる憤りあふれる状況からラストにつながるところが、個人的には非常に好みです。

また話がずれて収拾つかないので、とりあえずこの辺で。

あ。そういえば、3Dは個人的には別にいらないかな、と。