夏日大作戦

と、Wiki で見かけた中文タイトルで書いてみましたが。

ヅマク仕事的にも気になっていた細田作品、初めて見た。

評判が良い気がしたので期待してたけれど、なんかなー、というのが正直な感想。こちらのテレビで放映された英語吹き替え版を見たので、オリジナルの日本語版見たらまた印象も違うのかもしれないけれど、とりあえず書き出すと:

−主人公が受動的過ぎて、これ主人公じゃないだろう?と感じてしまうし、びっくりするほど魅力がない。
−かと言って群像劇でもない。いや、そうしたかったのかもしれないけれど、その割には一部を除いて他の人物があんまり面白くない。
−その「一部」であるカズマが現実でもバーチャルでも魅力ありすぎ。
−わびすけさん、登場時に「まさかこの人が関係してるのかしら」とにおわせておいて、がっつり関係あるというなんかもう、ひねりもないその設定に少々がっかり。
−こちらは多勢だけれど相手が一人(一体?あれはなんて数えたらいいの?)てのに「ウォーズ」はなんか大袈裟に思えてしまう。終盤、話が大きくなるところでもそのスケールの大きさが感じられない。
−ひょんなことから憧れの先輩と・・・とかお風呂の湯船の水のくだりとか、なんかヒーローものじゃない桂正和漫画的な部分、中途半端にそういう要素を入れることでターゲット層を限定しているような気がする。

という具合で結構ケチつけていますが、たとえばジブリ作品のように、鑑賞しながらつぎのシーンのせりふを口にしたくなるようなものではまったくもってないわけで、いきなりそんなの期待するのも間違いなのかもしれないけれど、なんかそれくらい良いものを勝手に期待していたのだ。

同じくこちらで放映された「おおかみかみこどもの・・・」も録画したので、よりファンタジー要素が強そうなそちらには、これまた勝手に期待している。