体力

しゃべる方の仕事でCPRの講習に。

確か日本の教習所でやった時もそうだったと思うが、講習は講義と実技の2部構成。

私は講義も実技も見ているだけというかしゃべっているだけなので、まあ疲れなくはないけれどいつも通りの仕事。

しかし受講者たちは実技の部分がしんどそうだった。

実技では例のマネキンに人口呼吸と心臓マッサージを施さなければならないのだが、たまたまこの日が30度を越える夏日で、しかも講習に使った部屋がエアコンが効かない部屋だったので、必要以上に体力を消耗したのだ。

自分の体重を乗せてマネキンの胸部を深く押し込まなければいけない心臓マッサージ(毎分100回くらいのペース)はもちろん、吹き込むことを意識した呼吸だって、少し空調が効いた部屋でやったって汗ばむくらいの運動だろう。

救急救命士でもあるその日の講師によると、使用されたマネキンは平均的な成人の身体と同じくらいの強度だそうなので、実際にCPRをする際もそれくらいの体力が必要だということなのだろう。

そりゃそうだ、ひと一人の命を救うんだものね。